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電話カウンセリング・対面カウンセリング

初めて相談なさる方のお声を拾ってみますと、次のような疑問や不安をお持ちなご様子です。

自分をさらけ出して相談したら、変な人、おかしな人と思われてしまうのではないか?

どんな方でも他人からバカじゃないか?と思われたり、おかしな人と思われたくはないものです。
様々な症状や悩みをお持ちの方とお会いしてきましたが、数々の症状は表面的な結果であり、その背景には「ありのままの自分を出したら、おかしな人、ダメな人と思われてしまうのではないか?」と言う恐怖や、自信の無さ、自己否定感から来ていることが往々です。つまりその自己否定感こそ問題の本質なわけですね。ぜひ一歩踏み出して、克服して行きましょう。

人に相談して話を聞いてもらったからと言って、現実が変わるわけでもないのではないか?

私の家内もそんな風に考える人でした。家内は、二人姉妹の長女で、幼い時から自営業の、忙しい両親を手伝いながら、妹の面倒も見ていました。つまり、ほとんど人に頼ることも、甘えることも出来なかったわけです。何でも一人で解決することが当たり前だったのですね。(まぁ子供の内から、本当に誰にも頼らないと言うことは無かろう、とは思いますが)。それはとても偉いことですが、さぞ大変で心細かったのではないでしょうか。
上記の様に思われる方に、今一番必要なのは、人に頼ったり、甘えることで得られる「安心感」なのかも知れないなと思います。

また別の側面で語ると、カウンセラーは、相談者にとって鏡であろうとします。どう言う事かと言うと、相談者の語る言葉を通して、考え方、出来事に対する捉え方に、なるべく偏見や先入観、一方的な正義感(こうするべき)を持たずに受け答えしたり質問したりするわけです。するとどう言う現象が起きるかと言うと、鏡で自分の姿を客観的に見るように、相談者が己の今の状況を返り見る事になります。そうすることで、自分の思い込みであったり、こうするべき、と決め付けていた信念、「とにかく自分が悪い」と言った、歪んだ自己像などを自分で気付くことになります。結果、相談者は変容して行き、現実も変わって行くものです。私が変えるのではなく、あなたが変えて行くのです。

もっと深刻な事で悩んでいる人が沢山いるのに、こんなことで相談していいのだろうか?

誰でも、人に真剣に相談してみたのに「ハァ?そんなことで悩んでんの?」みたいな反応されるのは恐いですよね。ましてや相手は初対面の人物です。
人の抱えていらっしゃる問題は、本当に十人十色なものです。確かに「なぜそんなことを悩むのだろう」という素朴な疑問が生じることもあります。しかし経験上カウンセリングが進むにつれ、問題の本質が見えてくると、その奥には「いかに生きていくか」と言うような普遍的な問題があったりして、そうした問題の本質は、どんな方であっても共通するものであろうと思います。ほっておいて問題が深刻化する前に、ご自分なりの解決の道を開かれることを願います。

ちゃんと辛いのをわかってもらえるのだろうか?

「わかってもらえた!」と思うだけで、肩の荷がス〜ッと軽くなったりするものです。
私は、相談者の辛さに共感(empathy)するために、最大限のエネルギーを使います。
私も同じ様な経験をしたことがあれば、共感するのも容易いでしょう。しかし中には私の想像を絶するような経験や感じ方をなされる方もいらっしゃいます。それでも少しでも共感しようと思って、沢山「どう感じましたか?」と質問してしまうかも知れませんが、どうか許して下さい。

言いたくないことまで、根堀葉堀聞かれて、話さなきゃならないんじゃないか?

もちろん話したくない部分は、「ちょっとそこは話したくないんです」と言って頂いて結構です。また経験のあるカウンセラーなら、話したくなさそうな気配と言うものは、暗黙に察せられたりするものです。

人に自分の事を話すのが苦手。相談に行っても、ちゃんと話せるだろうか?

そもそもカウンセリングの場というのは特殊で、非日常的なものです。相談者自身だけが中心となって話したりするわけですから、なかなか普段経験しないことです。それだけに「ちゃんと話せるだろうか?」というプレッシャーを感じられたとしても不思議ではありません。逆の言い方をすれば、「ちゃんと話さなければいけない」と言う使命感みたいなものに縛られてしまわれているわけですね。話せる所だけ話していただければ充分です。話せなくても良いと言う位のお気持ちで結構です。沈黙が恐いという方もおられるでしょうが、沈黙にも意味があるものです。
何を隠そう、私自身、自分の話をするのはちょっと苦手ですし(笑)

自分に合ったカウンセラーがいるのだろうか?

人間ですから、誰とでも馬が合うというわけには行きません。実際、相談者の方が「このカウンセラー苦手だな」と思う可能性と同じように、私が「このご相談者苦手だなぁ」と思うこともあるわけです。しかしその「苦手だなぁ」と思う心の動きには、ぜひカウンセリングで焦点を当てるべき理由があったりするわけです。分かりやすい例では、相談者が嫌いと思っていた自分のお父さんや、自分を否定的に見る人物と私を、イメージを重ねて見てしまっていたりすることがあります。もし「苦手だなぁ」と思われたら、そうおっしゃって頂ければと思いますが、それが言えたら苦労しないよと言うこともあるでしょう。ただ、相性が良くて、気分良く話せることが、カウンセリングにとって絶対条件とは限らない事を、ご理解下さい。
また、カウンセラーが、相談者に気に入られようと過度に努力してしまうことが、実はカウンセラーの「親に気に入られたい」という無意識から来る気持ちが強く出てしまい、カウンセリングの失敗に陥る、大きな落とし穴になりかねない場合もあります。

洗脳されてしまうような事は無いのだろうか?

度々芸能人の方が、風水師、整体師、宗教家、占い師の方の言うことしか耳を貸さなくなってしまいトラブルに巻き込まれてしまう、と言った記事を見ますから、そんな不安があっても不思議ではないですよね。しかしカウンセラーが関与してその様な事件になったと言う話は聞いたことが無い様に思います。プロの有能なカウンセラーは、その様なことが起きないよう充分気をつけてカウンセリングを行います。相談者に必要とされるようなカウンセラーになりたいとは思いますが、必要以上に相手が依存的にならないように自己管理しているからです。
ただ詐欺師のような方がカウンセラーを騙っている場合も在りうるので、見極めは必要かと思いますが、こちらではそのようなことは起こりません。ご安心下さい。

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